【移動販売】豆腐だけでは負ける!売れる商品と客単価アップの秘策

移動販売の豆腐屋を開業するのですから、主力商品は「豆腐」になります。それは当然なのですが、悲しいかな豆腐だけでは勝ち目がないのです。

何故なら、私のエリアの非常に強いライバル店が「お惣菜」も自社で製造していたからです。私の仕入れている豆腐屋さんは
豆腐は製造していますが惣菜を含めて他の商品は製造していなかったのです

そこで発想を変えて私は、豆腐以外の商品(豆乳ドーナツ・豆乳プリンなど)を仕入れることにしました。結果的に、この戦略が見事に、はまり日販が5万を超えて御客様も激増したのです

移動販売・豆腐だけでは勝てない

1. 差別化戦略:豆腐を軸に「体験」と「価値」をプラス

「豆腐専門店」としての強みを打ち出しつつ、顧客体験を高める商品を揃えることで差別化を図りましょう。豆腐そのものの魅力を最大限に引き出し、関連商品を組み合わせることで客単価アップも目指します。

…とは言うものの、先ずは自分の豆腐が、ライバル店と比較して、どこがどう違うのか?を御客様に知って頂くことが最優先事項になります

こだわりの豆腐ラインナップ:

製法・原料の違いを明確に: 国産大豆の中でも希少な品種を使用したり、昔ながらの製法にこだわった豆腐など、ストーリー性のある商品を前面に押し出しましょう。

「〇〇県産△△豆使用、濃厚な旨味の絹ごし豆腐」「創業百年の老舗の製法、手寄せ豆腐」のように、具体的な情報を伝えることが重要です。

食感・風味のバリエーション: 絹ごし豆腐、木綿豆腐だけでなく、きぬ豆腐、おぼろ豆腐、焼き豆腐、ごま豆腐、ピーナッツ豆腐など、多様な種類を用意することで、顧客の選択肢を広げます。

変わり種豆腐: 枝豆豆腐、ゆず豆腐、黒蜜豆腐(デザート系)など、他ではなかなか手に入らないユニークな豆腐は、話題性があり、集客にも繋がります。

少量パック・お試しセット: 一人暮らしや少人数世帯向けに少量パックを用意したり、数種類の豆腐を少しずつ楽しめるお試しセットを販売するのも有効です。

豆腐の新たな魅力を引き出す周辺商品

豆腐にかける・つける調味料:

自家製だし醤油: 豆腐の味を引き立てる、こだわりのだしを使ったオリジナル醤油を開発しましょう。

薬味セット: ネギ、生姜、ミョウガ、大葉などに加え、珍しい季節の薬味を少量ずつセットにするのも喜ばれます。

オリジナルラー油・食べるラー油: 豆腐との相性を考えた、風味豊かな自家製ラー油や食べるラー油は、食感と味のアクセントになります。

ごまドレッシング・和風ドレッシング: 自家製ドレッシングは、冷奴やサラダ感覚で豆腐を楽しみたい顧客にアピール します。

豆腐を味わうための道具:こだわりの箸・カトラリー: 竹製や木製の、手触りの良い箸やスプーンなどを販売することで、食体験の質を高めます。

おしゃれな小皿: 豆腐を盛り付けるのに適したデザイン性の高い小皿を販売するのも良いでしょう。

豆腐を使った加工品(競合との差別化ポイント):豆腐の味噌漬け・醤油漬け: 日持ちもするため、お土産や贈答用にも適しています。

豆腐の燻製: 独特の風味と食感が楽しめ、おつまみとしても人気が出そうです。

豆腐のディップソース: 野菜スティックやパンに合わせられる、ヘルシーなディップソースは、新たな顧客層を開拓する可能性があります。

豆腐のスイーツ: 豆乳プリン、豆腐のチーズケーキ、豆腐のパウンドケーキなど、豆腐を使ったヘルシーなスイーツは、デザート需要を取り込めます。

私の場合は豆乳ドーナツ・豆乳プリンを販売しています。いずれも単価が高いのが特徴です。これらの商品は70代女性が好みます。価格が高くても品質が良ければ金銭的に余裕がありますから購入して下さいます。結果として客単価が600円から1000円に
なりました。

客単価をアップすることが一番、経営的に楽になりますからね。

「体験」を売る!試食と情報提供

積極的な試食: こだわりの豆腐や周辺商品を積極的に試食してもらい、味や風味を直接体験してもらいましょう。

「まずはそのままお召し上がりください」「こちらは〇〇醤油との相性が抜群です」のように、食べ方を提案することも重要です。

レシピ提案: 豆腐を使った簡単なレシピや、周辺商品との組み合わせレシピなどを紹介するリーフレットを作成・配布しましょう。SNSでも積極的に発信することで、購入意欲を高めます。

豆腐の栄養や効能: 豆腐の栄養価や健康効果、大豆の種類による味の違いなどを分かりやすく説明するPOPを作成したり、会話の中で伝えることで、商品の価値を高めます。

生産者のストーリー: 使用している大豆の生産者や、豆腐作りのこだわりなどを紹介することで、安心感と共感を呼びます

客単価1000円を実現するノウハウ

客単価1000円を達成するためには、単品販売だけでなく、セット販売やまとめ買いを促進する工夫が必要です。

魅力的なセット販売:

「味わい比べセット」: 数種類の豆腐を少量ずつ詰め合わせたセットは、色々な味を試したい顧客にアピールします。

「豆腐と味わう調味料セット」: おすすめの豆腐と、相性の良い調味料をセットにして販売します。

「ヘルシーおつまみセット」: 豆腐の味噌漬けや燻製、自家製ラー油などを組み合わせ、お酒のお供に最適なセットを提案します。

「豆腐 de スイーツセット」: 豆乳プリンや豆腐のチーズケーキなど、豆腐を使ったスイーツの詰め合わせは、デザート需要を捉えます。

価格設定の工夫: 単品で購入するよりも、セットで購入する方がお得になるように価格設定をすることで、まとめ買いを促します。

まとめ買いの促進:

「よりどり〇〇円」: いくつかの商品を組み合わせて、お得な価格で提供します。

「〇〇円以上お買い上げで〇〇プレゼント」: 購入金額に応じて、おまけを付けることで、購買意欲を高めます。

「定期購入サービス」: 週に一度や月に一度など、定期的に豆腐を届けるサービスは、リピーターの育成と安定的な売上に繋がります。

高単価商品の開発:

高級豆腐: 希少な大豆を使い、特別な製法で作られた、贈答用にも適した高価格帯の豆腐をラインナップに加えます。
特製加工品: 時間と手間をかけた、少量生産のこだわりの加工品は、高単価でも購入される可能性があります。

顧客とのコミュニケーション:

丁寧な接客: 一人ひとりの顧客に丁寧に対応し、商品の説明やおすすめの食べ方を伝えることで、信頼関係を築き、追加購入を促します。

顧客の声の活用: 顧客の意見や要望を積極的に聞き、商品開発やサービス改善に活かす姿勢を見せることで、エンゲージメントを高めます。

SNSでの情報発信: 新商品情報やイベント出店情報だけでなく、豆腐の豆知識やレシピなどを発信することで、顧客との繋がりを深め、来店を促します。

ポイントカード・会員制度: リピーターを優遇する制度を導入することで、継続的な購入を促進します。

3. 移動販売ならではの強みを活かす

移動販売という特性を活かし、顧客との接点を大切にすることで、単なる「豆腐の販売」以上の価値を提供できます。

出店場所の工夫:

ターゲット層に合わせた場所選び: 健康志向の高い人が集まる場所、こだわりの食材を求める人が多いエリア、オフィス街のランチタイムなど、ターゲット顧客層に合った場所に出店しましょう。

イベント出店: 地域のお祭りやマルシェ、ファーマーズマーケットなどに出店することで、新規顧客の獲得に繋がります。

オフィス街への定期的な出店: 平日のランチタイムにオフィス街に出店することで、働く人々の健康志向に応えます。
視覚的な演出:

魅力的な車両デザイン: 清潔感があり、商品の魅力が伝わるようなデザインのキッチンカーにしましょう。

商品の陳列方法: 豆腐や周辺商品が見やすく、手に取りやすいように工夫して陳列しましょう。

手書きPOPの活用: 温かみのある手書きPOPは、商品の魅力を伝えることが出来ます

五感を刺激する演出:

試食の提供: 見た目だけでなく、実際に味わってもらうことで、購買意欲を高めます。

香り: 例えば、豆腐の味噌漬けを焼く香ばしい香りは、食欲をそそります。

会話: 親しみやすいコミュニケーションは、顧客満足度を高め、リピーターの育成に繋がります。

(まとめ)

移動販売は、顧客との距離が近いという大きなメリットがあります。この強みを活かし、高品質な豆腐と魅力的な周辺商品、そして温かいコミュニケーションを通じて、競合との差別化を図り、お客様に愛される豆腐屋さんを目指してください。

一般的に豆腐の移動販売に於ける客単価は700円と言われています

超後発でド素人の私の客単価は1000円です。これくらいが当たり前に出来るのが、この業界なんです。つまり殿様商売を展開している古い体質・業界と言えます。

だからこそ後発でもド素人でも豆腐の移動販売に挑戦して欲しいです。豆腐の移動販売で稼げるのか?って思う人が大半です

そこに5000憶円の市場が有るのです。豆腐業界自体は淘汰されていますが、それは創意工夫が無いからです

5000憶円の市場規模はコロナ以降も変わっていません。「どこで豆腐を買うか?」だけが変わっているのです

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