
私は豆腐の移動販売を始めて2年目ですが月収は50万に到達しました(月商ではなく月収です)月収50万で年収に換算すると600万を超えますから一般的なサラリーマン以上の年収を稼いでいることになります
ネットを見ると「豆腐屋もうからない」とか「移動販売は厳しい」との情報を良く見ます。しかしながら2023年にド素人で開業した完全後発組の私でも、この段階までは到達できました。
月収50万円を稼ぐためのノウハウ
月収50万円を達成するには、単に豆腐を売るだけでなく、戦略的な視点と実行力が不可欠です。以下のステップと具体的な施策を組み合わせることで、目標達成に近づけるはずです。
1. 明確な目標設定と数値化:
まず、「月収50万円」という目標を具体的に落とし込みましょう。
売上目標: 月収50万円を達成するためには月商100万の売上が必要となります(粗利益率は50%)豆腐1丁の粗利益は150円ですから約3500個の豆腐を販売する必要があります。
月の稼働日数は22日ですから(土日祭日は休む)単純計算で1日に160個の豆腐を売らなければなりません。
確かに移動販売でも不可能な数字ではありませんが豆腐だけに限定すると、厳しいのが現実です。そこで私は豆腐だけではなくて豆乳、豆乳ドーナツ、豆乳プリンも販売し、豆腐のタレ、豆腐クッキーなどの品ぞろえもしました。
余り、品数を増やし過ぎるのは感心しませんが豆腐を購入されるリピーターさんは金銭的にも余裕がありますから、これらの豆腐以外の品物も非常に良く購入してくれます
ちなみに私の1人あたりの客単価は1000円を超えます。この金額ならば1日50人の客数で日販5万です。半分は粗利益ですから2.5万円。それが22日あるわけですから充分に月収50万は可能です(繰り返しますが月商ではなく月収です)
魅力的な商品と差別化戦略:
競合ひしめく豆腐業界で生き残るためには、独自の魅力が必要です。
高品質な豆腐:
原材料にこだわり、製法を工夫し、他にはない風味や食感の豆腐を提供しましょう。「〇〇県産の希少な大豆を使用」「昔ながらの製法で丁寧に手作り」といったストーリーを添えることで、付加価値が高まります。
豊富な品揃え: 絹ごし、木綿、充填豆腐といった定番に加え、変わり豆腐(胡麻豆腐、枝豆豆腐など)、豆腐加工品(厚揚げ、がんもどき、豆腐ドーナツなど)を揃えることで、顧客の選択肢を広げ、購買意欲を高めます。
季節限定商品:
旬の食材を取り入れた季節限定の豆腐や加工品は、顧客の興味を引きつけ、リピート率向上に貢献します。「春の桜豆腐」「秋のきのこ入りがんも」など、季節感あふれる商品を開発しましょう。
独自の強み: 健康志向の顧客に向けた低カロリー豆腐、アレルギーを持つ顧客に向けた大豆以外の原料を使った豆腐など、特定のニーズに応える商品開発も有効です。
効果的な販売戦略:
移動販売の強みを最大限に活かし、効率的に売上を伸ばしましょう。
出店場所の選定: 人通りが多く、ターゲット層に合った場所を選びましょう。住宅街、スーパーの駐車場、地域のイベント会場、オフィス街などが考えられます。事前にリサーチを行い、許可を得ることも重要です。
販売ルートの最適化: 複数の出店場所を効率的に巡回するルートを確立します。時間帯ごとの顧客層の変化を考慮し、最も売上が見込める場所と時間に重点を置くことが大切です。
積極的な広報活動:
SNS活用: Twitter、Instagram、Facebookなどで、商品の魅力や出店情報を発信します。写真や動画を効果的に使い、フォロワーとのコミュニケーションを図りましょう。
チラシ・DM: 地域住民向けにチラシを配布したり、リピーター向けにDMを送ったりするのも有効です。
口コミ促進: 購入者にお願いして、SNSでのシェアや友人への紹介を促します。
顧客との関係構築:
丁寧な接客: 笑顔で親切な対応を心がけ、顧客一人ひとりを大切にします。
試食提供: 商品の味を知ってもらうために、積極的に試食を提供しましょう。
顧客の声に耳を傾ける: 顧客の意見や要望を参考に、商品開発やサービス改善に繋げます。
ポイントカード・会員制度: リピーターを育成するために、ポイントカードや会員制度を導入するのも効果的です。
効率的なオペレーション:
無駄を省き、効率的な運営体制を構築することで、利益率を高めることができます。
仕込みの効率化: 事前準備を徹底し、販売当日の作業時間を短縮します。
在庫管理: 需要予測に基づき、適切な量を仕入れ、廃棄ロスを減らします。
移動販売車の工夫: 販売しやすいレイアウト、保冷設備の充実など、移動販売車を効率的に活用するための工夫を凝らしましょう。
会計の効率化: キャッシュレス決済を導入するなど、スムーズな会計処理を実現します。
経費管理の徹底:
売上を増やすだけでなく、経費を抑えることも重要です。
固定費の見直し: 車両維持費、保険料、駐車場代など、定期的に発生する費用を見直します。
変動費の抑制: 原材料費、燃料費など、売上に応じて変動する費用を抑える工夫をします。
帳簿付けの徹底: 収入と支出を正確に記録し、経営状況を常に把握します。
潰れないためのポイント
移動販売を長く続けていくためには、一時的な成功だけでなく持続可能性 が重要です。
1. 財務基盤の安定化:
初期投資の抑制: 無理のない範囲で始め、徐々に設備を充実させていくのが賢明です。
資金計画の策定: 余裕のある資金計画を立て、予期せぬ事態に備えます。
借入金の管理: 借入金に頼りすぎず、自己資金を増やす努力をしましょう。
2. 法規制の遵守:
食品衛生法: 製造・販売に関する許可や衛生管理の基準を遵守します。
道路交通法: 駐車禁止場所での販売や、安全運転を心がけます。
その他関連法規: 地域ごとの条例や規制を確認し、遵守します。
3. 環境変化への適応力:
市場調査の継続: 常に顧客のニーズや競合の動向を把握し、変化に対応できる柔軟性を持ちましょう。
新しい技術の導入: キャッシュレス決済、オンライン販売など、新しい技術を積極的に取り入れることで、販路拡大や業務効率化に繋がります。
リスク管理: 天候不順、車両故障、感染症の流行など、起こりうるリスクを想定し、対策を講じておきましょう。
4. 地域との連携:
地域イベントへの参加: 地域のお祭りやイベントに積極的に参加し、認知度向上と地域住民との交流を図ります。
地元食材の活用: 地元の農家や事業者と連携し、地域ならではの商品開発を目指します。
社会貢献: 売上の一部を地域団体に寄付するなど、社会貢献活動を行うことで、地域からの信頼を得やすくなります。
5. 健康管理:
無理のないスケジュール: 長く続けるためには、休息も大切です。無理のない販売スケジュールを組みましょう。
体力維持: 移動販売は体力勝負な面もあります。適度な運動やバランスの取れた食事で健康を維持しましょう。
モチベーションの維持
月収50万円という目標を達成し、事業を継続していくためには、日々のモチベーション維持が不可欠です。
1. 目標の再確認と可視化:
原点回帰: なぜ豆腐の移動販売を始めたのか、その原点にある想いを常に心に留めておきましょう。
目標の再設定: 月収50万円達成後も、新たな目標を設定することで、常に前向きな気持ちを保てます。
目標の可視化: 目標金額や販売数を紙に書き出し、常に目に見える場所に貼っておくのも効果的です。
2. 小さな成功体験を積み重ねる:
日々の目標設定: 大きな目標だけでなく、日々の小さな目標(例:〇〇円売る、新規顧客〇人獲得するなど)を設定し、達成感を積み重ねていきましょう。
成功体験を振り返る: 過去の成功体験を振り返り、自分の成長を実感することで、自信とモチベーションに繋がります。
3. 顧客からの喜びの声:
感謝の言葉を大切にする: 顧客からの「美味しい」「ありがとう」といった言葉は、何よりの励みになります。
顧客との交流を楽しむ: 販売を通じて、顧客とのコミュニケーションを積極的に図り、喜びを共有しましょう。
4. 仲間との交流:
同業者との情報交換: 他の移動販売業者や豆腐店主と交流し、情報交換や悩みの共有をすることで、新たな刺激や解決策が見つかることがあります。
メンターを見つける: 尊敬できる先輩経営者や専門家をメンターとし、アドバイスや励ましをもらうのも有効です。
5. 休息とリフレッシュ:
オンとオフの切り替え: 販売日以外はしっかりと休息を取り、趣味やリラックスできる時間を持ちましょう。
気分転換: 行き詰まった時は、場所を変えたり、新しいことを試したりして、気分転換を図りましょう。
6. 常に学ぶ姿勢:
関連書籍やセミナー: 経営やマーケティングに関する書籍を読んだり、セミナーに参加したりすることで、新たな知識や視点を得ることができます。
アンテナを張る: 常に新しい情報にアンテナを張り、自分のビジネスに取り入れられるものはないか探しましょう。
(まとめ)
私は豆腐の移動販売を始めてから2年しか経過してませんが、厳しい言い方ですが、この業界は殿様商売の会社が殆どです。それでも商売が成り立っているのです
逆に考えると、そこに大きなビジネスチャンスが有ると想いませんか?私は個人事業主です。従業員を雇用して規模を大きくしようとの野望もありません。
それよりも確実に、この豆腐の移動販売の良さを御客様と、これからこのビジネスを始める方に広めていきたいと考えています
豆腐の市場規模は5000憶円と言われています。まだまだ魅力のある業態と言えますね。